It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

社長になったよ!

去年から慌ただしく進行して来た、各職場の「雇用ゼロ宣言」ですが、昨日、最後の1社も同宣言を発し、これで私は完全に「労働者」から卒業しました。
なんか、長く労働者をやって来たから、寂しいものがありますね。


昨日の朝、封書が届きまして、時間がないから電車ん中で読んだのですが、そこにはこう書かれていました:


「今月分より源泉徴収をいたしません。」


私は「ん?どゆこと?」と、一瞬、理解ができなかったのですが、続きを読んだところ要するに他社が言う「雇用ゼロ宣言」でした。すなわち、諸君らは実は「社長」である、と。「知らなかったのか!?『社長』だったんだよ!ずっと前から!」って。
我々は「労働者」でもなければ「従業員」でもない。従って自分の会社のことは今度から自分でやってネ☆ということでした。


ぬおー。これはまた、藪からスティックに……!


しかしまぁ、今度の会社は私を完全な個人事業主として扱ってくれるようですから、経費が認められる。これは嬉しいです。
今まで、どんだけ商売上の必要品を自腹で買って来たことか。
今度からあなた!ケータイだって経費として買えますよ!(たぶん)
パソコンでしょ?電話代でしょ?ガソリン代、自動車、毎月数万円の書籍など諸々……。
これ全部が経費に認められるなら、相当有難い!


でもなぁ。喜んでばかりはいられない問題で。
この一連の動きは全て、この4月から施行予定の改正パートタイム労働法にからむものなのです。
同法施行後は、パート社員を正社員と差別してはいけなくなる。雇用者責任も増す。これじゃあ会社はなんのために社員の大半をフリーターにしてるのか意味分からなくなるわけです。
そこで体力のある銀行などでは派遣の正社員化を進めるようですし、私が「準社員」として勤める各零細企業では、逆にパートを事業主にしてしまうことで、従業員にいかなる労働法も適用されないようにしようという寸法です。


これは相当、怖い。
だって、もはや私を守ってくれる法律はないんですもん。
どんだけ働かされたって、どんだけ給与・賞与が安くったって、どこにも文句は言えないし、救ってももらえないわけです。


でも、たぶん、今はマスコミも静かですけれど、今年中か来年あたりには、この問題が騒がれるようになるんじゃないかなぁ?
今までの「フリーター」が一斉に「個人事業主」となるわけですから、これはかなり大きな変化。「フリーター」の終焉となるのかも分かりません。


いずれにせよ私はもう「社長」。
「労働者」ではございません。
とりあえずは、「CEO」の肩書きでもくっつけた名刺でも作るかな?