It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

要するに私は「おカネ=汚い」です。

ウェブはバカと暇人のもの』(中川淳一郎著、光文社新書)なる本が出版されました。自他共に認める馬鹿者で、かつウェブに携わる私としては、「これは必読だ!!」と書店へ走り、必殺!"ナナメ立ち読み"を敢行して来ました。(笑)
※「ナナメ立ち読み」=立ち読みで、最速スピードにて斜め読みを行う行為。良い子は真似をしてはならない。


同書はまず、前書きにて「ググレカス」という語の紹介から始まって、ウェブ空間には実に呆れるようなバカが多く、「ググレカス」という言葉を浴びせずにはおれない状況であることを指摘します。そして、著者のような賢人はどうやってこのバカどもとつき合って行けば良いかなどを説く、啓蒙書であります。


で、この本の中に、「バカはブログを書き、利口は換金化を考える」という指摘がありました。曰く、バカや暇人は無給にてブログをせっせと書き綴り、少し更新できない日が続いたりすると、「ちょっと更新をサボりました、すみません〜」と書き、はたまたコメントの返事が遅れると、「レスが遅れて申し訳ございませんでした〜(汗……」などと書く。(これ、まんま私だ……!(爆)  そうして暇つぶしのはずであるブログ更新が、すっかり「義務化」してしまう。
ところが一方、賢人は、これらウェブの声を拾い集めてプレゼン資料に織り交ぜる。そして無給労働のブロガーたちからいただいたものを「換金化」する、というご指摘です。


私も確かにカネは欲しいです。どのくらいの額、欲しいかと言うと、月5万のアパートが借りられるくらいの巨額資金が手にしてみたいです。
しかし、
私は「バカで結構」と、上の本を必殺ナナメ立ち読みしながら思いました。

私は、月5万もかかる高級アパートに暮らせるくらいの巨額報酬を夢見つつも、実は心の奥底で、常に「カネ=汚いもの」というイメージを抱いているのです。


ちょうど先日(19日付)某日系新聞(笑)論説に、「事業成功者=お金もうけ=悪いこととの風潮」が我が国にはあったという指摘が書かれ、嘆かれていますが、私はまさに、その発想を持つ人間の一人です。
なので、自分で仕事を取る時も、法外に安い報酬を要求して先方から目をまん丸くされたりしております。
私にとって「カネ」とは、「大麻」とか「覚醒剤」と、ほぼ同義です。なので、カネは欲しくとも、とても人前で「覚醒剤下さい」とは口に出せないのです。
激安が必ずしも良いわけではないことは承知しているのですが、どうしても人の道から逸れる行為に踏み出せません。


という感じなもので、「換金化」するのが利口と思う人は、まぁそうお考えいただくとして、私はこれからも「バカ」であり続けようと、そんな思いを抱かせてくれた一冊でした。