派遣法改正案、ミクロで見なくて大丈夫？

維新の党による強力な協力もあり、派遣法改正案が衆院を通過しました。
安倍さんは経済政策に関しては主に財界の意向で動いているわけですが、バックには竹中平蔵氏もいます。
竹中氏の口癖は「でもマクロで見ると…」な気がしますが、確かにある意味マクロで見ると、これでハケンは永久に仕事を保証されました。
でもミクロで見ると、働き出した日から３年以内にクビが確定していて、おまけに年取ったら干されるのがまず確実ってゆう。
竹中氏にはミクロの問題なんてハッキリ言ってどうでもいいことなんでしょうかね？

今後予想される事態としては、まず従業員による不祥事が多発するでしょうね。顧客の個人情報とか企業の機密事項をTwitterにモロアップなんてことはザラになるかも知れません。だって、どうせ頑張ったって最長３年でクビなんだから真面目にやる方が馬鹿ですよ。少なくとも会社のために！とか出世！とか言って頑張る人はいなくなるでしょうね。ハケンには。
それから非婚は加速度的に増加し、少子化はもう誰の手にも負えないレヴェルまで行くことでしょう。だって結婚できないですもの、ハケンじゃあ。

良い面は、株は騰がりそうですね。ハケンの人件費（派遣会社へ支払う）は正社員より高いとはいえ、社会保険とか福利厚生とか諸々がハケンには必要ありませんから、やっぱり安上がりです。今の企業業績は社員の解雇や社屋売却、事業縮小などにより成立していますから、そこへハケンによる人件費削減が加われば鬼に金棒です。
ただ、モノを買うカネがない国民が増えそうですから、消費は中国人の爆買いに頼らざるを得ないでしょうね。それでどれだけもつのか？

日本の将来は、ミクロで見てかないとヤバイ気がします。