It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

酒鬼薔薇聖斗が書いた?小説

ちょっと今、時間がないため、コメントへのお返事は後ほどゆっくりさせてください。ご無礼お詫び申し上げます。


取り急ぎメモメモなのですが、酒鬼薔薇聖斗氏が書いたとされる小説がネット上で発見できました。
私は『文藝春秋』に掲載されたと記憶してたのですが、どうも『週刊ポスト』だったみたいですね。(^^;(俺はやっぱ馬鹿だ。(^^;)
一部、私が(これは)鮮明に覚えている部分が違って書かれているため、( )内に私の記憶している文章を追記して下に記します。(が、これも私の記憶違いという可能性は高いですけど。)


なお、この小説は、関東医療少年院で作文指導に当たっていた童話作家森忠明氏が酒鬼薔薇聖斗氏の文章センスに感銘を受け、激励した際、酒鬼薔薇氏が後日、「読んでもらえませんか」と言いつつ差し出した作品です。
酒鬼薔薇氏は森氏に、「作家になりたい」と言ったため、森氏はその場で名刺を渡し、「出所後に私を訪ねたなら、できる限りの協力をする」と伝えたとのこと。これは酒鬼薔薇氏、嬉しかったことでしょうね。
森氏曰く:
「独創的で、不思議な魅力のある文章」
「私は書いてほしい。お世辞でもほめてやって、自信をもたせてやりたい」
やはり「お世辞でも」との言葉付きですが、しかし絶賛です。「私は書いてほしい」というのは「作家になってほしい」という意味です。
さて、ところがこの小説、先日書きました通り私にはイマイチ難解すぎるのですが、皆さん如何でしょう?
私の読解力が不足してるのかな?


***(以下、酒鬼薔薇氏作品)*************


「愛想笑いに手には名刺を」



桜木町」、「桜木町」。僕の横から現れた彼女に風太郎は書きかけの手帳を慌てて仕舞い込む。彼女の口許には絶えず微笑が刻み込まれているがまだ、十代のあどけなさが残っている。
「この乗り物は、桜台二丁目まで行きますの?」はっと我に返った僕は職業心が芽生える。まだ間もない身ではあるが。
「奇遇ですね、私の地元なんです」
 僕の脳裏に幽かな戦慄が流れる。サクラの匂い。そして、項垂れる僕に励ましの肩を貸してくれる先生。
桜木町」、「桜木町
 あ、彼女がいない、慌てて車を降りる。
 いたっ今にも蜃気楼のように桜並木の側に消えつつゆく彼女。僕はあとを追うように足早に歩く。ちょうどすぐそば九本目の桜並木の側まで来た所、「探偵さん」声が掛かる。振り返ると、傍らに背広を着た男性が。まずい、予定外のことに焦ってカメラを模索する。
「私達、籍を入れたのよ。」(注:私の記憶では「私達、籍を入れましたのよ。」)
 やはりそうか、
「それはそれは、どうも実は俺、日本野鳥保護の会の者で・・・・」という風太郎は証明を手に思う。依頼不通はこういうことだとは。
「もう良い人ですって」・・・。
 手元に残った清算金と、彼女の残した言葉。
 僕は、サクラの木に凭れ掛かる。風太郎の周りの木々がざわめき立つ。そして、サクラの匂い、項垂れる風太郎に優しく進学を断念させて下さった桜子教師の香り。
 その戦慄が、風太郎の脳裏を又掠める。僕は手帳を取り出す。心のままに記してみたくなったから。
 −−−−−オキテだらけへの挑戦


***(作品ここまで)*************


ちなみにこの小説、書いたのは別人であるとの説も存在します。
いずれにせよ私には、読者への説明が極度に不足する一方で自分だけ理解し喜んでいる書き方が自己中心性をもろに表していて怖いのと、複数の人間を残忍な方法で殺傷しておきながら、どうも自分が好意を寄せているらしき女性に「私達、籍を入れましたのよ」などと、幸福に歳を重ねさせている部分が腹立たしいという、そんな感想しか残りませんでした。