やっぱり人件費削減は麻薬

０８年の前期決算が出揃って参りまして、三越伊勢丹ＨＤなどは経常最高益を記録しました。謹んでお慶び申し上げます。

『日本経済新聞』（６月５日付朝刊）によりますと、この２年間で同社が上積みした利益は２７億円だそうです。巨額の儲けですね。
ただし、
人件費の圧縮額を見てみると、これが２８億円と来てる。（爆）
要するに、ヒトを減らし、給料減らした分が、まんま儲けになりました、ってことなんですね。(^^;

やっぱり人件費削減の威力は絶大ですわ。これなくしては三越伊勢丹ＨＤの経常最高益はなかった。
一度この味を覚えてしまうと、中毒になるのは責められないでしょうね。

私がたまに行く池袋のラーメン屋では、アジアや南米の女の子たちが働いてるんですが、入れ替わりが激しいです。理由は、次々逮捕されてっちゃうんです。不法滞在で。
店長は、「こっちは従業員なんて安けりゃ何でもいいんだからさぁ……」と言って嘆いてますが、これって、多くの企業経営者が心で思って口にしないホンネでしょうね。
「せっかく安い子が来ても、みんな逮捕されちまって……。よっぽどかくまってやりてぇんだけど、俺まで逮捕されるしなぁ……。」と同店長。

企業にとり、従業員は必要悪です。できることなら、いないのが理想。でも現実問題、そうは行かないから置いておくけれども、その代わりカネはやらんよ？と。
キビシイですが、その条件を飲んで休みなく働けば、勤務先は最高益を更新し、株価は騰がって行く。これもまた楽しからずや。

さあ、もう寝て、明日また働こう！
未曾有の大景気を終わらさないために。