小沢さん、見直した!
私は次回の選挙も民主党へ入れることになりそうです。(自民党員なんだけど、絶対にナイショね?(笑)しぃーっ!)
そのワケは、この度の防衛を巡る小沢一郎代表による発言であります。
小沢氏は24日、おおよそ下記のように発言されました:
「軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンスは第七艦隊で十分だ。」
「あとは日本が自らの安全保障と極東での役割をしっかり担っていくことで話がつくと思う。」
「米国に唯々諾々と従うのではなく、私たちもきちんとした世界戦略を持ち、少なくとも日本に関係する事柄についてはもっと役割を分担すべきだ。」
これは大胆なる正論で、恐れ入りました。この発言に対しては自民党からはもちろん、社民党など野党各党からも批判が集中しておりますが、まぁそれはそうでしょう。だってあの、罰として「定年退職」に追い込まれてしまった田母神俊雄、前防衛省航空幕僚長・空将の論文と通ずるところのあるご主張ですから。
田母神氏は論文「日本は侵略国家であったのか」において、下記のように記されておいでです:
「諸外国の軍と比べれば自衛隊は雁字搦めで身動きできないようになっている。……アメリカに守ってもらうしかない。アメリカに守ってもらえば日本のアメリカ化が加速する。日本の経済も、金融も、商慣行も、雇用も、司法もアメリカのシステムに近づいていく。改革のオンパレードで我が国の伝統文化が壊されていく。」
小沢氏は「ぜーんぜん違うよキミ!(苦笑)」とおっしゃるかも知れませんが、私には通ずるところがあると思えます。
我が国は憲法第9条と日米安保条約とのお陰で軍事を大半アメリカ合衆国に頼ることができ、そのためにどれだけのカネを浮かすことができたか知れません。これは経済成長の面からは貢献多大だったとは認めます。アメリカ合衆国には大いに感謝すべきです。
しかし、アメリカに英語で作ってもらった(というか押しつけられた)憲法を奇妙な英文和訳にして『日本国憲法』とし、全土をアメリカ軍に護ってもらうという現状ではアメリカにNO!と言うことができず、田母神氏のご指摘通りアメリカに都合の良い「改革のオンパレード」で日本という国の誇りや文化が破壊されてしまうのは窓の外をご覧の通りです。
『冨山房 大英和辞典』(市河三喜他著、1931年)には「憲法」を表す英語"constitution"の訳語に「國体」(実際は全て旧漢字ですが、私には入力不可能につき「体」のみ表記を現代風に変えました)という言葉があります。「國体」と言うと「国体護持」などとして用いられる「千代に八千代に」の皇室万歳精神として忌み嫌われる方もおいでかと思いますが、皇室云々はともかく、"constitution"は「國体」なのです。すなわち、文字通り「一国のからだ」を示します。だから「憲法」とは、まさに「日本とはどのような国か」を示すものなのです。
それが、戦後我が国では、正式にはオールEnglishなアメリカ合衆国製(一説にはフィリピン用に作ってあったものへ「天皇」の条項を追加したものとも言われる)が「憲法」として定められているのです。これはすなわち、「日本とはどのような国か」をアメリカ合衆国に決めてもらっているに等しいことです。
私は、小沢氏にはいま一歩進んでいただいて、自主憲法制定まで唱えていただきたく思います。
いや、それは、明らかに選挙では不利ですので、いざ政権を取った後で構いません。一度政権を取ってしまえば後は国民にはどうすることもできないことは、現在の我が国を見ても言うまでもないことでしょう。
それに、アメリカはいつまでも日本を護ってはくれません。我が国と違って論理的でドライなお国柄です。「日本イラネ」となれば躊躇なく切ります。まさしく今の日本企業と同じです。「日本切り」に備える意味でも、我が国は独自の陸海空軍を持つべきです。
麻生総理は、オバマ大統領を訪問した初の外国首脳となりましたが、安倍、福田両元総理でもブレアハウス(迎賓館に相当)で部屋を用意されたにも関わらず、麻生さんはホテルだったそうです。これは、麻生政権への冷遇と受け止める声が多いようですが、私は "Japan Passing" (日本スルー)の表れと見ました。アメリカは既に、日本切りを始めているのかも分かりません。
自民党からは、小沢氏の発言に対して、軍事に無知で「理解に苦しむ発言」との見解が出されておりますが、それと並行して、空軍も必要だ、との意見も出されています。これこそ、馬鹿な私には理解に苦しむご主張でありまして、空軍が一番、我が国の国民に「騒音」という苦痛を与えているのではないですか。
それをことさらに必要と強調するのには、何か重大な理由があるのでしょうか?
もし民主党内に、小沢代表に反対する勢力が多い場合には、小沢氏が自民党タカ派とくっついて新党結成も良いかと思います。
小沢さん!頑張ってください!