さすがにこれは同情する --郁文館中・高校、英検問題で
居酒屋「和民」にて居酒屋のノウハウをマスターするまでは教師が教壇に立たせてもらえないという厳しい教育者育成方針で知られる郁文館中・高等学校で、英検の試験実施時に前もって答えを生徒らへ教えていた問題ですが
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090228-00000303-sph-soci
私が知る限り同様の行為は私立中高では「ジョーシキ」であります。私はワタミの社長さん、あまり好きくない方ですが(すいませんm(_ _)m)これには同情しますわ。まるで、あそこだけが悪いような報道なんだもの。
私立中高は「教育ビジネス」であり、市場原理の中で生き残りに全力を注いでいますから、英検・漢検・センター試験などの「成果」は大変重要なのです。目に見える成果がなければ顧客が減少してしまう。こと存亡に関わる。しかし、生徒らは(以下削除……。
そこで、やむを得ず、英検のように学校内で実施が可能な資格試験の際には、事前に皆が合格できる措置をとることが少なくありません。
これは以前、十数の出版社にてボツくらった拙稿に書いた内容の一部なのですが、特別公開しちゃいます(笑)。
ある学校の例:
新人で採用された非常勤講師が英検の問題を配付しようとしたところ、生徒らから声。
「答えは?」
「先生!答え!」
その講師は「?????」となったそうですが(って当たり前)、詳しく聞くと、いつも英検の際には事前に答えを配布して、あらかじめ高得点が取れる準備を行った上で問題配布をしてたのだそうです。
その講師は真面目な女性でしたので、驚き躊躇したそうですが、私立の教員は「従業員」。「業務に従う」のがお仕事です。すぐに答えを用意して、学校の方針通りに英検を行ったそうです。
結果は抜群で、その講師は「よく成果を上げた」と上司らから褒められ、次回からはノリノリで答えを先に配ってるとのこと。(笑)
まぁ、だいたい、こんなもんです。
もちろん嘆かわしい限りと思いますけれども、この問題、郁文館が突破口となって他へ波及するのなら良いですが、ワタミ叩きで終わるようならば同情を禁じ得ません。
追伸、私立中高の「成果」には例えば上記みたいな「からくり」がある場合が多いので、公立出身の私としては悔しくて、だから公立復権のために小さな運動やってます。いずれは大きな運動にしたく思っています。
これじゃ、ルール通りに日本グランプリ出場したプリンス自動車が、T社などのルール違反(クルマの改造)を見てガクゼンとし、ぼろ負けして業績不振へと転落して行ったのを見るようです。