It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

若者のクルマ離れは不況が生んだもんじゃない

昨日、電車に揺られていましたら、男子高校生らの声高な、下記のような会話が耳に入って来ました:


「クルマ、興味ねぇ」
「あクルマ、まじ興味ねぇ」
「どーでもいい」
「てか魅力分かんねぇ」


(おお、これが噂に聞く「若者のクルマ離れ」ってやつか……)と思い、私は聞き耳を立てていました。すると……


「いや俺も、普通みんなが乗るようなヤツとトラックとかなら区別付くんだけど、普通みんなが乗るような、やったら背が高くて、やったら長ーい、白とか銀とかのクルマだと、どこが違うんだか全然分かんねぇ」
「てか関心わかねぇー」
「見てつまんねぇーんだよな」


これを聞いて私には思うところがありました。


彼らが言ってる「クルマ」とは、ミニバンのことではないですか。
やったら背が高くて、やったら長くて、白とか銀と言ったらミニバンでしょう。
彼らはミニバンが「見てつまんねぇー」と言い、「魅力分かんねぇ」と言ってるのです。


世間では、若者がクルマ離れした理由は長引く不況と、将来の社会保障不安だとか言われておりますが、どうもそんな深い問題じゃあないんではないかと。私は思いました。
「若者のクルマ離れ」とは、ただ単に、ミニバン=乗用車となってしまったことが原因なんではないでしょうか?


クルマが若者たちに売れなくなる少し前から、自動車各社は次々とスポーティカーを廃止し、ミニバンをラインナップに増やして行きました。セダンすら、肩身の狭い立場に追いやられ、そんな中セダンの復権を目指したのがトヨタゼロクラウンと同マークXでした。しかし圧倒的なミニバン勢力の前には、いまいち力が足りてない感じです。
そしてスポーティカーは、今でも減少を続けています。


私は思うんですが、若者にも手が届くようなスポーティカーを、各社出してみたらどうなんでしょう?
かつてのレビン/トレノとかシルビア/180SXみたいな、2リッターくらいの安価なスポーティカー。
安価だけれどもデザインはめっちゃ凝るんですよ。
そうしたら、若者もクルマに目を向けるようになるんじゃないのかなぁ?と思うのですが……。


今もスポーティカーは細々売られてはいますが、ニッサンGT−Rは最低価格で777万円ほど。その下のスカイライン・クーペでも400万円超。フェアレディZも同じ。
ホンダのハイブリッドCR−Z(ズィー)は、そんなに高くはないですが、かっちょ悪い。(><;
高いクルマは買える人が少ないから街であんまし見かけないし、ホンダのじゃあ若者を振り向かせる訴求力にデザインが欠けてるのです。


ミニバンで出遅れて、ついには外資に援助を頼むような形となってしまったのが日産自動車でしたが、同社はしばらく、「近頃、変なクルマが売れるようになって来た」とミニバンのことを指して言っていました。この発言は後に株主さんとか大激怒でしたが、今考えると至極まっとうな意見だったのではないでしょうか? 日産があのポリシーを貫いていたなら、若者のクルマ離れは防げたんではないでしょうか?


違うかなぁ?