動画に見る民主党２題

民主党を巡って、動画を２つほど上げ、記事を書きたいと思います。

この動画では安倍首相自民党幹事長代理（当時）が拉致問題の話に及ぶと菅直人氏が露骨に不快感を示し、野次を飛ばします。そして立腹した安倍氏から

「シンガンスというスパイ、これを釈放すると言ったのは菅さんですからね」

と言われた途端、菅氏は物凄い勢いで釈明を始めるのですが、この中に２点ほど重要なところがあります。

１つは、このシンガンスを釈放せよという署名活動が日本社会党（当時）の土井たか子氏から回った話であるということ。土井氏と言えば曽我ひとみさんが拉致された際、船の中で見たという女性の似顔絵に瓜二つという人物です。でもまぁそれは良い。（単なる偶然だと思うから。）しかし有本恵子さんを巡っては、結構、話は深刻っぽいです。

有本さんのご両親は、娘さんが北朝鮮にいる旨の書かれた手紙を受け取った際、北朝鮮に最もパイプが太い政党として日本社会党を思いつき、同党本部を訪れました。すると偶然にも土井氏とエレベータが一緒になった。土井氏は初め大変にこやかで、握手などをしてくれたそうですが、「拉致被害者、有本恵子の母です」と名乗った途端、土井氏の態度は急変。ぷいと前を向き、非常に不機嫌となったそうです。（有本恵子さんご両親談。上の動画中で拉致の話をされた際の菅氏みたいですね。）
結局、手紙は土井氏から朝鮮総連へと送られたわけですが、なんとそのずーっと後、北朝鮮による発表を見てみたところが、有本さん一家が北朝鮮で亡くなった日付が、土井氏から総連へと手紙の渡った数日後になっていたのです。色々と信憑性に欠ける北朝鮮の発表でしたが、有本さん一家死亡の日付は合っている感じがいたします。すなわち、北朝鮮にバレたら命は確実にない手紙が総連へと渡った後、おそらくその手紙の一件は北朝鮮当局へと通告されたのではないでしょうか。そして有本さん一家「ガス中毒死」、と……。
こうした諸々を考え合わせても、土井たか子という人物が、かなり「北側」の人物であり「拉致」に理解の深い人物であったことが察せられます。そしてそのまさに土井たか子氏から、韓国で逮捕された横田めぐみさん拉致実行犯シンガンスを釈放せよという署名が回ったと聞いても、何ら不思議な点はないのです。

またもう１点。
菅氏は動画中の釈明において、自分は誰を釈放する署名なのか分からない段階で署名を行ったとおっしゃっています。これはずいぶんといい加減ではありませんか。署名の主旨も分からぬのに署名してしまうとは……。

上の動画は、上記２点の重要な点を含んだ動画です。
菅氏には今後、総理大臣として、例の署名活動の際みたいな軽率な行動はつつしんでいただきたいと切に要望申し上げるものです。また、今後は「拉致問題解決」と聞いても以前のような不快感を示さず、北朝鮮と闘っていただきたいとも要望申し上げます。

当時は散々笑われたこの自民党ネットＣＦですが、今見てみると、なかなかどうして、真実をズバリ突いてるじゃあないですか。（笑）
鳩山政権の盛衰を予言していたような内容ですよ。
さすがは長年に渡り政権を担って来た自由民主党。鳩山さんが政権を取ったらどうなるか、すっかり見通せていたのでしょうかね？