『aとtheの物語』第３版：【その２】もしやケンカ売ってる？

昨日ご紹介したタイトルの本ですが、ブックカバー外して表紙を改めて見たら、帯にこんなことが書かれてありました：

The United Nations
（国際連合）
なぜTheがつくのか
日本は常任理事国になろうというのだから、
なぜTheがつくのかくらいは知っておいた
方がいい。

これ、中を読み終えた今見ると、なんだかむかっ腹立ちますよ。ひょっとしてケンカ売られてる？

本にはこうあります。（要約mine）
Theには特定化の働きがある。なので無冠詞で"United Nations"と言うと単なる連合国家になってしまう。しかし「国連」というのは単にそんじょそこいらの国が連合したものではなく、先の大戦時における悪の枢軸国、日独伊に対して戦い勝った英米仏中ソ５カ国のことを指す。従って「特定」のTheが必要なのである。

ということは、あれですよ。元来、悪の枢軸国で「国連」とは敵の関係だった日本が、そこの常任理事国となるなんて話はちゃんちゃらおかしい、てな具合になりますよね。
むかっ腹立つわー……。

そもそも帯の「日本は常任理事国になろうというのだから、なぜTheがつくのか『くらいは』知っておいた方がいい。」って書き方に毒があるじゃないですか。「どうせおまいら金丸さんは、国連の意味なんか知りもしないで常任理事国になるとか言ってんだろ？www」って声が聞こえて来るようです。

ちなみにこの本、数時間前に見たら店長のイチオシが消えてて、書棚の隅へ追いやられていました。たんまり在庫抱えてしまったため、もの凄い冊数が棚に並んでいました。（笑）
もしかして、ないとは思うが、この日記、見た？（笑）