It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

脱・偽装雇用

まだ私のブラウザからは反映されて見えませんが、このほど私Poorie Whitemoreは、偽装個人事業主から脱北に成功しました。クビです。個人事業主なのにクビってあたりが、また……なんですが。(^^;


07年、非正規雇用の従業員を雇う企業に様々な努力義務を課す改正パートタイム労働法が国会で可決されるや、私が準社員などの立場で雇用契約を結び働いていた全ての勤務先が、「有期雇用契約が自動更新される契約で働く者は実は個人事業主であった」旨、通達を送って来ました。本当にその慌てっぷりたるや、こっけいなほどでした。
非正規労働者を雇っていてはおびただしい努力義務を課されてしまう。そこで各企業がおそらくそれぞれ独自に思いついたテが、非正規雇用者の個人事業主化だったのでした。雇用主としての指揮・命令により非正規労働者らを個人事業主としてしまえば、もうその企業には非正規労働者が存在しないことになる。改正法など無関係になる。
しかも、です。個人事業主はあくまで外部要員であって従業員ではないから、なんと雇用保険にも入らなくて済む!
これは想定外の利益だったようです。当時の『日本経済新聞』を見ると、その後企業は収益を大幅に上げています。国会が通してくれた改正パートタイム労働法のおかげで、それまで以上に企業は人件費を浮かすことができたのでした。


さて、ご案内の通り正義感のかたまりである私は、これは糾弾する他ないと思い、以来、当日記にてその問題について書き、またボツにはされ続け相手にされませんが、『朝日新聞』の「声」欄に関連記事を投稿して参りました。企業名が書かれていないと裏が取れないとの編集者さまからのご指摘がありましたので、途中から企業名も添えて投稿しておりました。


するとどうでしょう。当該企業から私は干され出しました。そしてこの度、めでたく解雇です。これは皮肉でも負け惜しみでもなく本当にめでたい。嬉しい。というのも、企業からの命令で、私ども「個人事業主」は自己都合でやめてはならなかったからです。脱北するために残された道は解雇より他になかったのです。それが叶った。


プロフィールは「元・偽装個人請負」と変えました。
これで大腕を振って、かなり実名の分かる記述法により告発本が書けます。なるべく早く書く所存です。何故だか誰も触れようとしないし、メディアも避けて通ろうとしますが、どうにかこの真実を明らかにしたい。そう思っております。