It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

日経読書かんそうぶん「企業悪者論に思うこと」

日本経済新聞』には一般紙のような読者投稿欄がありません。私は同紙の論調には常々、はらわた煮えくりかえる思いで拝読しておりまして(^^;、投稿欄があったら書きたいなぁ……と、いつも思うのですが、今夜からはこのチラ裏にその思いの丈を書き散らしたいと思います。


16日朝刊の「けいざい解読」は編集委員、菅野幹雄氏による「企業悪者論に思うこと」という題名の論文でした。
これを読み、またまた、はらわた煮えくりかえりました。(笑)
内容は要するに、政府はただちに法人税減税を実施せよ!というものなのですが、まぁ、それには一理あるのは馬鹿な私でも分かるので、良いです。ただ、日頃、民主党のように「国民の生活が大切」とか言っている行き方は「バラマキ」だ!「甘え」だ!と舌鋒鋭く批判している日経紙が、この論文では最後の締めくくりとして、ドイツが法人税減税実施を決めた例などを挙げた上、こんな調子で書いています:


「次期衆院選で頭がいっぱいの政治家も、その辺りに目配りしていただけないか。」


これ、完全におねだりですよね?(^^;
「頼みますよぉ〜。お願いだから法人税まけてくれない?ねっ?この通り!」って感じでしょう?これはバラマキでも甘えでもないんですかね?


同論文にはこのようにも書いてあります:「厳しい財政状況で法人税率を下げて単純に減税するのも困難だろう。……課税の『すそ野』を広げることが課題だ。」
これは私に言わせればおかしいですって!
「厳しい財政状況」だから政府等は消費税率アップやむなしと言ってるんでしょう?だったら企業も協力しましょうよー。
なんで一般国民の税金は上げて「課税の『すそ野』を広げる」一方、法人税はなんでかんで下げるん?
確かに法人税が高くては企業が流出して行くし、激安アジアとも戦えないですよ。それは分かりますけども、財政厳しい折、みんなで力を出し合うのが筋って言うか、日本の美徳って言うか、そんな風に言ったら変なのでしょうかね?ほら、今ちょうどやってるじゃないですか、「歳末助け合い」って。


「企業悪者論」て言いますけど、最近、日本企業は何か胸ときめくようなことしました?論文中でもチラリと書かれている通り、「身から出たサビ」ではないでしょうか?つまり「悪者『論』」なのではなくって、ズバリ「悪者」なんとちゃいますか?(^^;


日経さんにはいつも、大変勉強させていただいております。他のどの新聞より、私には興味深い記事が満載で、読むのに1時間はかかってます。しかし、その論調は、まぁ仕方ないのかも知れませんけど、大企業サイドからのものです。私のような一般庶民(というか、一般未満のワーキングプア)が読むと、上で書いた通りはらわた煮えくりかえるのです。
これからも時折、今回のような「かんそうぶん」を書かせていただきますので、ご了承いただければ幸いに存じます。