It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

奥田氏「日本の貧困などアフリカに較べれば大したことない」

当ブログでいつも私と完璧に対極をなす、水と油の典型のごとき(笑)コメントを寄せて下さる畏友から、また怒られることと察せられますが(^^;、一個、記事上げます。
私の名付けるところの「一億総フリーター化」を「挑戦」と題して提唱し、そして小泉元総理と共にみごと実現した経団連前会長の奥田碩氏が、『週刊文春』新年号にて福田内閣の改革逆行路線を強烈に批判し、そして過激な発言をしたそうです。曰く、


「日本の貧困などアフリカに較べれば大したことない。」
(注)週刊文春に掲載された正確な引用は翌13日付け記事に記しました。


奥田氏と言えば、かつて、このブログでも紹介した通り、「格差と言ったって、差を付けられた方が餓死したりしているわけではない」と豪語したお方です。今回の発言も、以前から全くブレがないという点で褒められるべきものではあります。しかし、我々ワーキングプア層にとっては説得力のないこと、この上ないですね。


ちょうど1年前くらいの日本経済新聞朝刊だったと記憶するのですが、日本経団連の御手洗会長は、賃上げ要求に関して意見を披露し、おおよそ次のような発言をされました:


「中国など諸外国と比べると日本の賃金はまだまだ異常に高すぎる。賃上げを考える時でないどころか賃下げの余地が相当にある。」


某著名ブログ(http://critic3.exblog.jp/7921836/)では、これに関してこのように記していらっしゃいます:


> 日本の貧困などアフリカに較べれば大したことない。事実ではあるが、その反論の言葉が「改革」の再加速を正当化づける論拠として説得力を持つと思い込んでいる奥田碩の精神状態を疑う。


全く同感です。
財界のエロイ人々は皆、アフリカや中国と比べてみせれば国民は「んー、まぁそれじゃ仕方ないか」と納得するとでも本気で信じているのでしょうか?だとすれば、まさにKYの典型と言う他ありません。
冒頭で触れた我が畏友も、日本の格差論に異議を唱える際、よくアジア諸国を比較対象に挙げます。しかしこれは我々、明日をも知れぬ(というか、一日が終わってみないことには「今日をも知れぬ」)貧困層にとっては全く説得力を持ちません。他の貧困国を挙げて「さあ見ろ。まだ下がいるから我慢せい」と言うのは、かつての被差別部落政策と通ずる手法ではないでしょうか?
我々は、下を見て納得するほど生活にゆとりは持っておりません。あしからず。


確かに、客観的、経済学的に考えれば、奥田-御手洗-小泉-竹中の改革路線というのは我が国のために良いことなのかも分かりません。しかし、上で紹介のブログに書かれている通り、「日々の日常感覚が「改革」を否定するのである。」
財界が身勝手な主張を繰り返すのならば、我々ワーキングプアも遠慮なく、自己中心的な主張をさせていただくまでです。
難しいことは、はい、オッパッピー。


まぁ、奥田氏や御手洗氏も、日本中がアフリカ諸国のようにガリガリでお腹だけ飛び出た瀕死の子どもたちで溢れる状態になったら、「うん、よっしゃよっしゃ」と満足するのでしょうか?
でも、そうしたらレクサスはおろか、キヤノンのデジカメさえも買える人いなくなりますけど、いいんかなぁ?
リッチな中国人などが買ってくれるから問題ないのか?


ともかく、次は比較対象にミャンマーを持ち出すに100万オッパッピー。