It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

日経「経済教室」阿部正浩獨協大教授論文

14日付『日本経済新聞』朝刊「経済教室」に、獨協大学教授、阿部正浩氏による論文が掲載されました。
「非正規雇用と格差」特集の「下」として掲載されたもので、前日の「上」と合わせ、非正規雇用を潰す議論は、ありゃアカンよ!?とゆう大キャンペーンの一環です。


論文中で教授は、
「非正規雇用を上手に活用しなければ、日本企業はグローバル経済の中で競争力を失ってしまう。非正規雇用を駆逐しようとする政策は慎むべきである。」
と述べた上で、
「現に、高いスキルと能力を持ち活躍している」請負も増えていることだし、「単純に非正規雇用という働き方が悪いととらえず、どうすれば非正規雇用という働き方が良くなるのか議論した方が生産的である」と主張されています。


私は上で言及されている「高いスキルと能力を持ち活躍」(は、してるか分からないけれども(^^;)する請負の一人かと自負しておりますが、私はこの働き方、はっきり「悪い」と断言いたしますよ。
だって生活に困るような報酬と、それを得るため企業に提供している「高いスキル」を身につけるのに費やしたコストとの釣り合いが取れなさすぎてるし、請負を守ってくれる法律もない。
どこが一体、良い働き方ですか!?


まぁ、それを改善してこうよ、という提言なのかも知れませんが、
いずれにせよ、この先生、森永卓郎先生と仲悪そうですね。(^^;(森永先生も同じ獨協大教授。)


私が経済学者諸賢のご意見に対し、たいてい反発を感じるのは、この明日をも知れぬ劣悪環境への切迫感が微塵も感じられないためであることを、最後に附記しておきます。