結局、剣はペンより強い?
皆さま、たくさんのコメント有難うございます。
ちょっとその後、今回の事件が私にはショックが大きくて、熱を出してしまっておりまして、うまくお返事が書けないものですからシカトする格好となっております。ご無礼をお詫び申し上げます。
さて、秋葉原の事件を受け、世間が急速に変わって参りました。
政府は、派遣労働の問題是正に向け、とりあえず日雇い派遣を規制するようです。とばっちりでフルキャストの株が急落しました。
また『日本経済新聞』も、14日付「大機小機」にて、目を疑うような提言を行っております。
いままでは、かたくなとも言って良い姿勢で、「今の大景気は外需と円安とのお陰であって、人件費の削減は残念だが貢献していない」とか(=要するに、ハケンやフリーターの若造よ、お前らは社会の役に立っちゃあいないんだよ?[とも取れる])、かと思えば「グローバル経済の中で日本企業が生き残るためには非正規雇用が必要である」などと主張して来た同紙が、昨日はこんな調子でした!:
「非正規雇用者の急増による労働コストの削減は、厳しいグローバル競争に生き残るために不可欠、との説は本当だろうか。」
「浅薄な経営論に便乗し、有能な従業員を切り捨て、社会保障負担を国に押しつけ、技術開発を怠り、株式時価総額の最大化こそが企業の目的だと叫び続けてきた経営者は猛反省すべきだ。」
私は日経と朝日とを毎日読んでいるもので、一瞬、日経と勘違いして朝日を手に取ったのだと思いました。(^^;
でもこれ、まさしく日経だったのですよねぇ……!
たまげました。
95年に当時の日経連が発表した「新時代の『日本的経営』」に基づく「一億総フリーター化」(私の用語)に反発する自分の立場としては非常に複雑です。
今まで多くの方々が、上記の提言から小泉改革へと至る雇用環境の改悪に言論で抗議して来たのに何も変わらなかった、否、それどころか小泉改革は熱狂的なまでに国民の支持を得た。ところが今回、一人の派遣労働者が秋葉原で多数の命を奪った結果、一週間足らずで上の激変です!
やはり、なんだかんだと言っても、剣はペンより強いのかな……?と。
いや、それでも、私は前述の通り一切のテロリズムには、これもまた反対します。
剣の使用を考えている方がもしいたら、その剣で命を奪われる「誰でもよかった」人たちもまた、様々な苦痛に耐え、ギリギリのところで頑張っていることを想像してください。
そんなヤツがいるものか?
ここにいます!!(笑)