It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

日産、あっぱれだ

日産自動車はこの度、最低基本価格が1台1,575万円という「日本の大手メーカーの国内向け乗用車としては最高額」(『日本経済新聞』)になる高性能スポーツカー「GT-RスペックV」の来月2日発売を発表しました。



まぁこのご時世ですから売れないことでしょうが、しかし日産、あっぱれだと思いました。


日産は、かつて400万も出せば買えたスカイラインGT-Rを倍の800万前後(スタンダードグレード)に上げ(名称は「ニッサンGT-R」に変更)、通常のスカイラインも200万円台から400万円前後へと、やはり倍増し、他にも「日産プレミアムファクトリー」と称して「高いクルマ」を続々発売中です。
軽も販売していますが、価格が他社ならば登録車を買えてしまうレベルで、事実上「日産=富裕層向け自動車メーカー」という路線を築き上げています。


免許取得以降ずっと日産党だった私としては、もはや日産車に乗れなくなったことは誠に悲しいのですが、でも今の行き方は良いと思います。理由は
1)方針にブレがない  →ブランドイメージが明確化できる
2)不景気な世の中に笑えるほどの高価なクルマを出し、暗い空気に抵抗している
3)今回のGT-Rなどは特殊なメンテが必要なことから全国で7つの店舗でしか販売しないとの話もあり、それだけ考えても、買ったら半端じゃない維持費がかかること必須。ガソリンもぶちまけつつ走る勢いでしょう。  →となれば、購入する富裕層の方々は、その後も多額のカネを払い続けることとなり、内需拡大に貢献する


てなことで、今回のGT-RスペックVには脱帽いたしました。


マツダは「安く・走って楽しく・燃費が良い」という、こう言ってはなんですが「ワーキングプアの味方」みたいな路線を行き、日産は富裕層オンリーをターゲットとした企業として行くと良いと思います。
こういう路線の明確化は、やがてトヨタを抜けるチャンスへとつながるかも知れません。


顧客を富裕層へシフトする


Shift_Kokyaku (笑)


しかし、かっちょいいなぁ、スペックV……。