It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

日テレドラマ『銭ゲバ』

なんか物凄く面白そうな予感がビシバシしたもので、『銭ゲバ』っていうドラマを見ました。(首都圏では土曜21時〜22時ちょい過ぎ[「ちょい過ぎ」るのは初回だった昨日だけかな?]放送)
結論:期待以上に面白かったです。


「人間として雇ってるわけじゃねーぞ!」「お前の代わりなどいくらでもいる」とか言う正社員さま。
「切らないで!」と泣いてすがりつくハケンの中年男を振り払った上に、そのハケンが触ったスーツの袖をウィルスでも付着したかのような顔ではらう正社員さま。
あまりリアルに正社員さま(=華族)とハケン(=え*ひに*[ぴぃー!])の姿が描き出されていることに感銘を受けました。


そして主人公の生い立ち回想シーン。


夫に殴られ、カネをむしり取られる母親。
その光景を、憎しみに満ちた目で涙をこぼしつつ上目遣いに見る幼少期の主人公。
これも、あまりにリアルでした。
あの目は、まさしくかつての私の目……。


母親はいくら働けども旦那から全部むしられてしまうため医者にもかかれず、亡くなります。(結核かな?)
主人公は母親がそれまで、ずっとカラのクスリ袋から服薬する真似をして息子である主人公を安心させていたことを知り、泣き叫びます。


「母さんは何故死んだの!?」
「貧乏だから母さんは死んだの!?」


その後、寝込んだヨッパライからサイフを抜き取るところを、今まで仲良くしてくれたお兄さんに見つけられ、注意したお兄さんを、そのお兄さんがくれたバットでめった打ちにします。


「貧乏のせいで母さんは死んだんだ!」
「カネのためならなんだってやってやる!」……


よく可愛がってくれたお兄さんは、そうして撲殺遺体と化します。
少年は雨の中、泣きながら固く悟ります:


「この世で一番大切なもの……、それは、


銭ずら……。」


これを見た、私よりもっと平均的な視聴者は、どうお感じになったでしょうか。お涙頂戴か、へっ、とかいう感想が多かったかな?
私にはもう、1時間強の間、脳が生存のために隠していた記憶を引っ張り出される激しい苦痛と、胸かきむしられる感情、そして、よくぞ華族(正社員さま)とハケン(ぴぃー!)との現場をリアルに描いてくれた!という嬉しさとで、もう大変でした。
次回からも必ず録画して観ます。
観るの、つらいけどね。


ハケンは「人間として雇ってるわけじゃあない」。
この件に関してはちょっと面白い写真がありますんで、後日スキャンしてアップします。


私の勤める職場のうち一つでは、先日手紙が来て、ちょうど1年前に「契約自動更新の有期雇用契約社員は実は個人事業主であった」と確認したので再度確認すると書かれてありましたが、「なお、本件に関し疑義などのある者は管理部までお問い合わせください」とありました。
「管理部」=電球とかコピー用紙とかボールペンなんかを管理する部署です。


やっぱヒトじゃない!俺たち!(^^;