It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

左と右のクエスチョン?(1):左は邪悪、右は良い?

日本経済新聞』「春秋」欄(2月10日付)によりますと、昨日は「左利きの日」だったそうで。
ちょうど「左と右」に関して連載ものを書きたく思ってたものですから、できれば昨日のうちに記事上げたかったのですが、帰宅したらまた母が泣いていて、一家破綻までとその後のシナリオをどう描こう?とか相談されたため、残念ながら間に合いませんでした。って、いきなり言い訳。(^^;


で、何故、昨日が「左利きの日」だったかと言いますと、日経新聞によれば、昨日の日付「0210」が「れ・ふ・と」と読めるから、だそうです。
なるほどぉ〜……とか一瞬思ってしまいましたが、ちょっと待った!
それって語呂合わせに日本語混じってるけど「レフト」って英語じゃんかよ!
何語の国なんだ、一体ここは!?(^^;


まぁ許すけども。(笑)


それで前述「春秋」では、バラクフセインオバマ米大統領も、石原慎太郎東京都知事も左利き仲間とのことです。
石原氏は以前テレビで、自分は「真ん中に線を引っ張ったらちょっと左寄り」とおっしゃっていましたが、まんざら嘘でもなかったんですね?(^^;
#それにしても、ほんと日経の「春秋」は勉強になるわぁ……。


さて、この「左」ですけれども、英語には"left"以外にもう一つ、"sinister"て単語も「左」を表す語としてありました。
ところがこの単語、ちょっと激しく受験勉強された皆さんなら、きっと首をかしげるんでは?と思います。というのは、この英単語、今では「不吉な」「邪悪な」の意で使うからです。


これは『ジーニアス英和大辞典(電子版)』によりますと、左手の方が右手より弱いから、という説明がなされています。つまり、そこから「左」にはろくな意味がなくなったと。
アメリカには左利きの人が多いと聞くことがありますが、グローバルにはやはり右利きがデフォなんでしょうかね?


さて一方、「右」を表す英単語はOld Englishの時代から"right"ですが、これは「まっすぐな」が原義で、今でも「正しい」「正義」「権利」など、こちらは良い意味でばかり用いられます。
やはり『ジーニアス英和大辞典(電子版)』を見てみますと、もともと聖書で「知恵者の心は右にあり」なる記述があるところから「右=正しい」の発想が生じた、という説が紹介されています。
今度は利き手の関係じゃないんですね。


政治の世界で保守派のことを「右翼」(right wing)て呼びますが、これはフランス革命後の議会において議長席から見て右側の席を保守派が占めたことに由来する、という話は有名でしょう。
これもまた、偶然かも分かりませんが結果的には、体制側からすると「右=正しい」て概念になりますね。


イスラム教でも「右」は良い意味で捉えられてます。
例えば『コーラン』56章27節から40節


「右手の仲間、右手の仲間とは何であろう。(かれらは)刺のないスィドラの木、累々と実るタルフ木(の中に住み)、長く伸びる木陰の、絶え間なく流れる水の間で、豊かな果物が絶えることなく、禁じられることもなく(取り放題)。高く上げられた(位階の)臥所に(着く)。本当にわれは、かれら(の配偶として乙女)を特別に創り、かの女らを(永遠に汚れない)処女にした。愛しい、同じ年配の者。(これらは)右手の仲間のためである。昔の者が大勢いるが、後世の者も多い。」


これは『Wikipedia』「天国(イスラーム)」から引っ張って来たコピペですが、イスラム教において「右手の仲間」すなわちイスラム教徒は天国でどんだけ良い思いを味わえるかが、これでもかとばかり書かれています。


ちょっとばかし汚いお話になってお食事中の方、要注意!なのですが、
イスラム教徒はおトイレの際、左手でお尻を拭くそうなんです。だから食べ物を持つのは右手ということにもなっている。
とにかく右が神聖なんですね。


ところがです。


じゃあ要するに世界あまねく「右=素晴らしい」のか?というと、そうでもないようで、


我が畏友、岡田人篤氏のブログ(1月19日付記事)には、拍手(かしわで)の作法に関する記述の中で、こうあります:


「『左手は陽・霊』『右手は陰・身体』とする考え方があるので、右手を少し下げてから打つようにしたいものである」
http://pub.ne.jp/junkai4212/?daily_id=20090119


我が国では逆に「左が正しい」という概念があるのでしょうか?
あるいは西洋と東洋とでクッキリ分かれるのかも知れませんね。
ここは、今後さらなる研究が必要とされるところである。(って卒論か!?(^^;)


次回はお待ちかね!(?)「雇用問題」とひっからめた「左と右」を執筆予定です。