It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

左と右のクエスチョン?(5):(ようやくm(_ _)m))まとめです

健常者の場合、腕は左右に一本ずつ付いています。脚もまた、同様。
ごくごく、当たり前のことです。
ところが、この「左」と「右」というものは実はとっても摩訶不思議。
脳が左右で違った働きを担っていることは有名ですが、もっと卑近な話でも、例えば右手と左手とは決して握手ができないという……!
握手するのには絶対に、自分ともう一人、別の人間が必要になるのです。こんな近くにくっついているというのに、自分の左手と右手とは、握手できないんです。
なーんか、妙だとは思いませんか?


というわけで、私は左と右について、つらつらと書き連ねてみたわけですが、結果、思った以上に興味深いものということが判明しました。
本小論で分かったことをまとめてみます:


1)英語、シナ語、日本語に表れる「左」と「右」とを比べてみる限り、どうも日本だけ「左」を尊ぶ傾向があるように思われる。もちろん調査不足も良いところなので、これはさらに詳しく調査してみるに値すると思う。
2)我が国では一般に「右翼」というと日本という国を愛し、自国民すなわち日本人を愛する思想集団という印象があるが、「右翼雑誌」と目されているものを読むと、そうした印象から大きく外れているように思われる論調がある。それは「労働」をめぐる問題で特に顕著であり、不思議だ。


上記2)の不思議さについては、ネットで拾った下のイラストがよく示しています:



このイラストには、アメリカ合衆国の金融資本から受ける要請に応え頑張っている小泉元首相を、「愛国心」と書かれたタスキをかけた学生が応援している風景が描かれています。しかもこの学生、「打倒反日!!」と叫んでおります。
小泉氏が本当にアメリカの金融資本から手ぐすね引かれ、その手先として頑張ってるのか私は知りませんが、同氏の行った「改革」は、およそ「右翼的」でもなければ「愛国的」でもなかったと私は感じます。「改革なくして成長なし!」と繰り返し、老人や病人、そしてその家族が苦しむ施策を採り、また一部の経営者を除いた大多数の国民が常に不安を抱えながら、スズメの涙ほどの時給をもらいつつ「企業が必要とする時だけ」非人道的と言える長時間労働に耐え、貧しく暮らす施策も採った。これのどの辺が「愛国的」でしょうか?


私が育った家には、幼少時いつもお巡りさんがいました。
いや実際にはもっと、ずっと偉いお方だったのだと思います。しかし私は「お巡りさん」と思い、慕って毎日遊んでもらっていました。
と言っても、我が家が閣僚の家だったとかいうわけではありません。お巡りさんは、当時日本共産党員だった父の見張り番として、国家の指令を受け我が家に常駐していたのです。いつ父が革命を起こし将軍様となるのか、それを早期に発見し、つぶすのが「お巡りさん」の任務でした。
これは私が成長し、父が共産主義者を辞めた時、お巡りさんご自身から聞いた話です。


さて、そのような私の父ですが、私ども家族には冷酷非道で残忍なお方でした。
論理は完璧で頭脳明晰なのですが、「情」というものが全く感じられなかった。
家の中は常に暗く、暴力に支配されておりました。
母は父からの暴力を受け続けましたが、ある日、打ちどころが悪かったため体の一部を破壊され、以来数十年、クスリを切らせない生活を強いられています。


そんな中、私が学生となって出会った右翼の方は、それはもう信じられぬくらいに温かでした。こんな人間も世の中にはいるのか!?と、私には衝撃でした。それで、私はしばらく某右翼団体へ所属しました。やはり皆さん温かでした。
今はもう私は構成員ではありませんが、こんな経験を持つ私からすると、「小泉改革」を「愛国者」が応援する図というのに大変違和感を覚えるのです。小泉・竹中両氏には、私の知っている右翼の温かみが感じられない。それは労働を巡る「右翼雑誌」論客諸氏の論調も同じくです。


しかし、その違和感は、下記の仮説を立ててみるといくぶん解消します:


仮説:現代、我が国の「右翼」とは、「反共」で連携している。


「右翼」と言っても様々ですが、全てを貫く一本の筋として「アンチ共産主義」がある。そう考えれば小泉元首相を愛国者が応援する図式も納得が行きます。というのは、小泉・竹中両氏が大好きなアメリカ合衆国とは、資本主義の本丸、言ってみれば「反共のシンボル」だからです。


と、まぁ、おおよそこんなところまで結論が出ました。
「左」と「右」は、もっと考察してみるに値する問題な気がしますね。(誰かやってください。(笑)


ところで、よく人から問われるのですが、私はじゃあ左なのか右なのか?っていう問題です。
これは、
答:どちらでもない。
です。(笑)


政治信条に関しては、そのテーマごとに、正しいものは正しい、駄目なものは駄目!で良いのではないかと思っているのですが、
それこそ駄目でしょうか?(笑)