It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

教育産業に侵食されて行く学校

埼玉県杉戸町の昌平高校で49歳の人気国語教諭が生徒のいない教室でお偉いさんたちに睨まれる中、一人芝居授業をやり続けさせられている件は、皆さんご存知と思います。


http://mainichi.jp/area/saitama/news/20090619ddlk11040215000c.html


これ、07年度から大手学習塾・栄光ゼミナールを経営する栄光が経営に乗り込んで来たことに端を発するとのことで。
またいつものパターンか……(;´Д`)と、私は思っとります。


学校のお偉いさん(実質、栄光)が上記国語教諭に一人芝居授業を行わせている理由は、1)テストの点数がかんばしくなかったことと、2)生徒によるアンケートで平均点より約1点低かったことが主らしいですが、私は声を大にして申し上げたい。




学 校 は 塾 じゃ ね ー。




塾・予備校は、何でも数字、数字で、生徒アンケートってやつもパーセンテージの数字で結果が示されるのですが、教育ってそんな数字で行うもんじゃないでしょう。
しかし文部科学省も、学校がらみの問題が起きるとすぐ、大学での教職課程必要単位を増やしてみたりとか、免許更新制にして大学で座学を勉強し直させるだとか、そんなことしかなさいません。数字絶対主義の教育産業と根は同じと言って良いでしょう。つまり、テストで高得点取れれば良い先生、て発想。


まぁでも、文部科学省の方はまだ教育のことを考えてるフシがあるからマシですが、教育産業が学校乗っ取った時に行う数字によるリストラは、これは経営上邪魔な(儲けにつながらない)教師を消すことが真の目的ですからタチが悪いです。
問題の国語教諭も、18日にさいたま地裁越谷支部へ特別研修の停止などを求める仮処分申請をした際にこう発言されておいでです:


「学校側が根拠を明示せず、授業力不足を理由に1年間の特別研修をさせるのは退職強要だ」


教育産業経験者ならば、これが被害妄想でないことを理解できるでしょう。


上記国語教諭は、生徒・保護者からの支持、信頼はとっても篤いようですね:


「『先生負けるな』 教え子や親が激励メール 昌平高校教諭に退職強要」
http://www.saitama-np.co.jp/news06/21/08x.html


私がかつて某予備校でモノを隠された挙げ句に自主退職を強要された時を思い起こさせられます。(あの時もネット上に私を応援する特設サイトが出現したのですが(^^;、せっかくの応援もむなしく「一身上の都合により……」って退職願を書かされました。)


教育産業が食い込み始めた学校に通う生徒らから、まま耳にする話ですが、
「うちの学校、なんか知らないけど毎年、何十人もの先生が辞めるんですよー(泣)」
というのがあります。
昌平高校でも案の定、栄光が入って来てからの2年間で75人の先生が辞めているとのこと。(現役教師談)
生徒・保護者からしたら「面倒見のいい優れた先生」がドサドサ去って行くのですから、たまらないと思いますが、旨みの多い教育産業にとっては、適度にヘボで安い教師が代わりに入ってくれる方が断然オイシイんですよね。別に教育をやろうって話じゃあないんですから。
#私が勤めた全ての教育産業では、社長なり理事長なりが教師/講師らの前でハッキリと、「私は教育なんて全く関心がないんですよ(笑)」という意味の発言をなさいました。(どんだけ私腹を肥やせるか、に全神経が行ってるそうです。[冗談ぽくおっしゃいますが、教師/講師はシーンとするという絶妙な瞬間(笑)])


教育産業というところは、殴る蹴るは日常のあいさつ代わりみたいな世界で、ハッとするような新人女子職員/講師が入って来ると深夜にお偉いさんから強制わいせつ受けることも常識ですから(被害者は日に日に顔が青ざめ、生気を失って行くから、すぐ分かる。ただし上手く利用してアルバイトから一気に常務取締役とかの座をgetするつわものもいますが(笑)、一人芝居授業を続けさせられるというのは、比較的甘い処分な方かと思います。
しかし、塾・予備校崇拝の風潮は、保護者の皆さんが個々に改めるべきだと思いますね。もうこれ以上、教育産業による学校乗っ取りは阻止すべきだと思います。