It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

日本の下流層は何故暴れないか?

先日、大阪で、またもや大勢の死傷者を出す「誰でもよかった」殺人が起きました。容疑者は昨夏のガソリン高騰による石油業界のリストラでタンクローリーの仕事を失い、無職でした。「カネも仕事もなく、何か通り魔のようなことをして大勢の人を殺したかった」「誰でもよかった」などと供述しております。
そのニュースもまだ新しいうちに、昨日は千葉で、やはり職に困った中国出身の女性がハローワークの職員に火を付けて生きたまま燃やすという事件が起きました。こちらは「誰でもよかった」わけでもなさそうですが、仕事に就けない苦悩が原因という点では大阪事件と共通しています。


さて、ところ変わって中国では、ウイグル自治区(「しんきょう」は何故か変換できないため省略します)で非常に大規模な暴動が発生中です。
私は中国が提供したニュース映像を見ていて、何故我が国ではこういう暴動が起こらないのか、について考えを巡らせました。
で、下記は私がこれまでの実体験をふまえ、思いついた可能性なのですが:


日本で暴動が起こらない理由となる可能性のある事情


1)下流層が分断されている
一口に「下流層」と言いましても、下記のごとく分断されており、暴動を起こすための団結から、まず不可能な現状があります。
a: 下流層の多数を占める非正規労働者(偽装個人請負を含む)は、会社で労組に加入する権利を有しません。フリーターでも加入可能なユニオンも複数ありますが、会社の労組へ入るより遙かに手間がかかり、その手間をかける時間が彼ら(私ら?)にはありません。「非正規は労働運動できない」と思い込んでいる者さえいます。
b: 非正規雇用の現場は完璧な成果主義で、非正規同士は食うか食われるかの状況です。連帯するどころか、正社員のお偉いさんにすり寄って密告をし、敵を追い落とした上に手柄も立てるという方を望む者もたくさんおります。
c: 今や下流層には正社員の一部も入り始めておりますが、正社員と非正規とは連帯する可能性など、極めて低いのが現状。


2)「特ア」があるお陰で、下流でも日本に満足している層も厚い
主として中国や韓国を蔑視し、あざ笑うことにより、どんなに生活が苦しくとも、どんなにデタラメな扱いを会社から受けようとも、「日本人である私」に満足感を覚え、全く不満なぞ抱いていない者も少なくありません。


今のところ私に挙げられるのは上記2点ですが、このような状況では暴動は起こり得ないと言って良いでしょう。
誤解を恐れずに書きますれば、あれだけ団結できるウイグル人たちが羨ましくも見えました。


我が国は、うま〜く分断統治されてしまってるのでしょうかね?