It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

上の記事に追記

その後、いただいたコメントを拝読しレス差し上げたりしながら思い出したことがあるので追記します。


日本で今、なぜ暴動が起こらないか?の原因として、「親たちの失敗を知っているから」というのもあります。


その昔、私どもの親たちは、日米安保に反対し、共産革命目指して大いに暴れました。
大学を占拠し、国会議事堂を中心とした都内で火焔瓶を投げ石を投げ、鉄パイプで警官・機動隊とバトルを行いました。ギターの弾ける者たちは新宿駅西口地下を埋め尽くして反体制フォークを大合唱しました。
しかし、暴動はただただ鎮圧されて行き、果ては頑固者が、あさま山荘に立てこもった末、鉄球にやられて逮捕されました。これが学生運動のフィナーレということになっています。


これら一連の歴史は、たぶん私から下の世代でも全く知らない人は少ないと思われます。
そうなると、「どうせ団結して暴れたって犯罪者になってブタ箱入るだけだ……」という無力感に襲われるのは当然です。
実際、あさま山荘事件後の若者たちは「しらけ世代」と呼ばれ、「無気力・無感動・無関心」の「三無主義」を特徴とする人間となりました。(今の若い人たちの親御さんは、この世代かも分かりません。)それまでの反体制フォークも、すっかりおとなしく暗い「四畳半フォーク」へと変貌を遂げました。
今の我が国でウイグルのような暴動が起こらないのは、この無力感も大きいか知れませんね。


しかし、それでも苦しい人は大勢いる。
今のままでは、どうしようもない。この夜が明けようとは、とうてい思えない……。


そこで、この人たちがどうするか?と言いますと、
駅前で包丁振り回して通行人たちをバッサバッサと切り倒してみたり、秋葉原へトラックで突入したうえダガーナイフで人々を刺し回ったり、パチンコ店へガソリンまいて放火殺人してみたりするわけです。
もちろん、苦しい人みなが類似の行動をとるわけじゃないですが。


今の日本国民の中には、暴動が起こっても何ら不思議はないほどの怒りや閉塞感など負のパワーを持った人間が少なからずいると思います。それでも安保闘争のように暴れても何も変えられない。(少なくとも歴史は失敗を証明している。)投票をしたって何故かいつでも自民党が勝つ。何も面白みがない。投票所へ行った自分が馬鹿らしくなる。
でも、何かせずには腹の虫が治まらない。
で、→ナイフ屋さんへ、ガソリンスタンドへ……という流れはあるように思われますが、如何なものでしょう?


まぁ、過去の暴動が何も変えられなかったという事実が若者をおとなしくしている、という説は定説ですけどね。
一応、書き足してみました。