It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

非正規労働は「頼まれて」やっている

ハケンを中心とする非正規労働者らに向かって吐きかけられる言葉に
「誰に頼まれたわけでもない、非正規で働くのは自ら選んだわけなんだから自己責任」
というものがあります。
しかし、これは違う。
リクルート社が「フリーター」なる語を造った時代はともかく、失われた世代(ロストジェネレーション)以降の非正規労働者たちは、正社員の求人を何十社、百数十社と受けまくっても全部落とされて挙げ句に非正規で働いているケースが多いでしょう。これは、間接的に非正規で働くことを「頼まれた」とは言えないでしょうか。


「そんなの、えり好みしてるからだろw」との意見もありますが、私自身の経験で言わせていただくと、およそとんでもねぇ劣悪零細企業を多数受けましたよ。でも全滅でした。(大企業にも応募しましたが、それらは書類で落選した。)職をえり好みしなくっても、このご時世、正社員になるのは限りなく無理なんですって。


また、えり好みせねばならない現状というのもあって、私は手当たり次第、ありとあらゆる職種を受けまくったわけですが、面接でいきなり、専門知識を口頭で問われてしまう場合も少なくないんですよね。筆記試験がある場合もあります。これは前からその道を志願してた人じゃないと厳しいですよ。手当たり次第に受けまくってる私のような人間では、答えられないか、答えられても、すごーく浅い……。もうその時点でアウトなわけです。


なんか近頃の若者には、正社員になれずにいる自分らを「自己責任だ」と責める者が多いと聞きますが、そんなことはありません。
中には本当に自己責任な人もいるのか分かりませんが(例えば大学専任講師を自ら辞めて来た私とか?(笑)、しかし多くの場合には、非正規で働く人間は間接的には社会から「頼まれて」非正規となっているように私には思えますよ。
ただ他人も本人も気付いてないだけで。