It's Only チラシの裏 ~but I like it

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ガラパゴスケータイはスマートフォンより劣っているのか?

ガラケー」という言葉をご存知でしょうか?
ガラパゴスケータイ」の略語で、最近勢力を伸ばしつつあるiPhoneなど「スマートフォン」に対して以前から存在する、いわゆる「ケータイ」のことを指します。そして一般には、ケータイをあざ笑う意図を伴いつつ「ガラケー」と言われます。
しかし「ガラパゴスケータイ」は、本当にあざ笑われるような存在なのでしょうか?スマートフォンはそれほど優れているのでしょうか?また優れているとすれば、どの程度でしょうか?
本記事では、今話題のNTTdocomo端末Xperia (SO-01B、未発売[発売日不明])を例に取り、その辺のことを考察してみたいと思います。


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昨年9月28日付記事にて触れました「ソニエリGoogleケータイ」ですが、本当にできまして、先月、NTTdocomoから発売予定との発表がありました。



デザインはほぼ、前に貼った上の画像とおんなじで、違うのは裏側の「Xperia」のロゴが「NTT docomo SO-01B」に変わるだけです。(これが大騒ぎにもなっておりますが。「傷ものだ!」とか言って。(^^;)
4.0インチ大画面にもかかわらず全体のサイズはジャストな感じで持ちやすく、いい感じです。それになにしろ「SonyEricsson製品」!
ソニエリファンにはもう、この一点で人生崩壊……じゃなく嬉しさ満点でしょう。(少なくとも私はそうです。)
しかし……
これはスマートフォンということで、「ドコモの携帯電話だ」と思って使うと色々不都合もあります。
以下に私が調べ歩いた限りで、まとめを書いてみたいと思います。


Xperia SO-01Bの特徴(俺調べ)


iモードが使えない
iモードメールに始まり、iモードサイト、iアプリiコンシェルiウィジェットなど、docomoで「i」と名の付くサービスはみんな使えません。メールはGmailなどを使いますが、デコメの送信・閲覧は不可です。
◇リッチメン仕様
基本、スマートフォンは電話付きの小型PCですので、メールはユーザーがいちいちチェックしに行きます。ケータイのように自動で送られて来て音で知らせるなんて親切はありません。ただ、Gmailを使えばプッシュ送信で、iモードメールを使ったようにリアルタイムで送られて来ます。ただし、そのためには常時3G接続する設定にしておく必要があって、パケット定額サービスに入っても黙ってれば上限額確定となる仕様のようです。(一説では使って1日で上限額行くとも。)
ちなみにスマートフォンパケット定額サービスは、今は「Bizホーダイ」ですが、これの「ダブル」は390〜5,985円です。4月1日からはダブルが「パケホーダイダブル」に統合されますが、料金は一緒らしいです。ということは、最低料金の390円とはお飾りで、常に5,985円がパケット代として毎月かかることになります。
それに加えて必要なのは下記:


基本料金:(最安のタイプSSバリューで「ファミ割MAX50」もしくは「ひとりでも割50」加入の場合)980円
プロバイダー:(mopera Uライト)315円


ここまでの合計で7,280円です。
さらに留守番電話サービスに加入するとプラス315円で計7,595円、iモードも使いたいということでガラケーと2台持ちした場合にはケータイの基本料金(最低)980円+iモード付加機能使用料315円でプラス1,295円。ということで、しめて8,890円かかります。
Blackberry Boldほどではないにせよ、これは結構出費ですよね。このご時世に合う端末とは思えません。
◇ファミリー割引の恩恵が一部受けられなくなる
上記のようにiモードメールが基本使えませんので、ファミリー割引に加入している家族からメールを送られた時、iモードメールなら送信料タダのところがメール送信料を取られます(相手が)。月額210円の「iモード.net」を用いればXperiaiモードメールを使用することは可能なのですが、リアルタイムで受信ができません。WEBメールのため、自分で見に行かなくては着信に気付かないのです。そうなると例えば母ちゃんが、「めしだよ!」とか送って寄こしたメールにも気付かず、一食食いはぐれる、なんて事態も覚悟せねばならないわけです!これは大ごとです!そこでプッシュ配信可能なGmailへ送ってもらうと、母ちゃんに毎度、送信料がかかってしまうという仕組み。


……と、ここまで特徴を挙げてみますと、要するにカネがかかると、その一言に尽きる感じなのですが、素晴らしい点も、もちろんあります。


◇アプリをインストールして自分モデルが作れる
Xperiaは小型PCですので、アプリをどんどんダウンロードして入れないと、ただの箱です。そこで色々入れ込むわけですが、これがずいぶん良いのがあります。
私としては下のアプリが断然イチオシです:


電子辞書アプリ"DroidWing"


スクリーンショットを是非、拡大してご覧ください。もはやまともな電子辞書です。ガラケーに載っている電子辞書など思わず「ぷっ」と噴いてしまうようなシロモノとなってしまいます。私としては、これ一つ取ってもXperiaが使いたい!と思うに十分です。(個人の感想です。)
◇メール作成が意外に簡単
Xperiaにはハードキーがなく、全てタッチパネルで文字入力しますが、あに図らんや、これがテンキーをぽちぽち押すよりも楽だったりするようですね。(まだ発売前のため使ってはいませんが。)
これはiPhoneの場合ですが、下の動画をご覧ください。この「フリック入力」という方法を使うと、こんなにらくちんに文字がサクサク書けてしまいます:



また、フリック入力を使用しなくとも、Xperiaの文字入力が優れものという前評判は、ネットのケータイサイトに記事として書かれています。(例えば、ここ
なおXperiaの画面はハードガラスとなっている他、指紋が付きにくい処理もされています。
◇マイク付きイヤホンが同梱され、使える
今のdocomoケータイにはイヤホンジャックがありません。平型端子付きイヤホンにアダプタを付け、電源コネクタへつないで使います。ところがXperiaでは普通の丸型端子のイヤホンが同梱されており、これを端末の上部に挿して使えます。イヤホンにはマイクも付いています。これは地味に便利かと思われます。さらに、SonyEricssonのロゴ付きというところもファンの心をくすぐりまくります。


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以上のことから、スマートフォンXperiaは確かに魅力的なものであると言えます。しかし、なにしろ維持費がかかる。さらにiコンシェルiウィジェットなど、最近とみにdocomoが力を注いで発展させているiモードのサービスが一切受けられない。というわけで、簡単にホイホイと乗り換えられるものとは言い難いのが現実かと思われます。
そこへ行くと「ガラケー」は、黙っていたって別に法外なカネ払うこともなくメールがリアルタイム受信です。ケチケチ使えば毎月の出費も抑えることができます。それでいてもちろん各種iモードサービスも利用可能ですし、ファミ割メンバーに余計なカネ使わせる気遣いもありません。
そう考えると「ガラケー」も、別にあざ笑われるような対象ではないんではないか?と思われて来ます。
ガラパゴスケータイは、ガラパゴスの動物たちの如く、日本単独の仕様だと言って笑われるわけですが、それではガラパゴスの動物たちは他の地域に仲間がいないから劣ってるんでしょうか?そんなことはないと思います。それと同様、別に「ガラケー」が日本単独の仕様でできていると言っても、それがすなわち「劣った携帯電話」ということにはならないと私は考えます。


それはともかく、docomoへ舞い戻って来てくれたSonyEricsson製端末Xperia。喉から手が出るほど欲しいのぉ……。


さて、どうしたものか?




*記事中に間違いがございました場合には、お手数おかけいたしますがコメントにてお教えいただけると幸いです。


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追記:http://d.hatena.ne.jp/poorie/20100225/1267082041
さらに追記:http://d.hatena.ne.jp/poorie/20100228/1267284288