恐るべし呪術

先日、雨を降らせて、せっかくの山登りを台無しにした罪で、カズさんから３日間呪うとコメントをいただきましたが、見事に呪われました。

呪い宣言されて以降、早期覚醒が始まってしまい、連日寝不足に。
それがとうとう３日続いた日、私は前々から恐怖におののいていた激務の１日を迎えたのでした。
３日寝不足の激務、しかも炎天下を汗ふきふき歩き回る苦痛は、石抱きの刑にも匹敵するものでした。途中何度「具合が悪くなった」と電話して帰らせてもらおうかと思ったことか……。（実際、具合が悪いんですから。）
しかし、ユンケルにレッドブルなどを飲んで、どうにか最後まで務め上げました。帰りは終電です。
ところが……！
それが悲劇の始まりに過ぎないことを、この時の私は全く知りませんでした。
なんと、故障して停止した電車が出て、全線ストップとなったのです。

私は家のある駅まで数駅というところで下ろされました。そこには何だか分かりませんが列車が止まっていて、皆、中にいます。私はとりあえずそれに乗り、座ったのですが、これが待合室代わりの列車だったという！！！

待てど暮らせど列車は出ません。
１時間が経過……２時間が経過……。
私の体調はもはや限界です。
あんなに一所懸命働いて、その挙げ句がこの仕打ち……。
この世にゃ神も仏もない！もう二度と神仏を拝むような真似はするものか！！天に向かって思い切りツバ吐いてやる！！！と私は心底思いました。（その数日後には盆の迎えで墓参りしたんですけど。）

私はクツ脱いで座席に寝ました。もうここで寝るより他にしょうがない。
隣の遊び人大学生らが、「ああにはなりたくねぇ」と言うのが聞こえました。そいつらはさっきから、「仕事してる人」はだいたい年収６００は普通なんじゃね？だの、馬鹿丸出しの発言オンパレードを披露していた馬鹿連中なので、私はよほど頭に来て、

「お前！３日寝ずに炎天下歩いて働く者のつらさが分かってそう言うのか！！？」

と怒鳴ってやりたかったですが、そんな元気はありません。
と、アナウンス。
これから故障車両を牽引して近くの駅まで運び、その後、運転再開の予定。なお当駅に来る電車は１時間かかる駅から出発との内容。
私は気が遠くなり、そのまま絶命いたしました……。

カズさん。なにもここまで呪わなくても良かったんじゃあないですか。

ちなみに、カズさんの呪いが解けた後は毎日よく眠れてます。