物価2%上昇目標が未達の理由なんて分かりきってるだろ

日銀が今、会合を開いて金融政策の総括を行おうとしています。「目標とする物価２％上昇の達成にめどが立たないなか、大規模な金融緩和を粘り強く続けられるように」（日経電子版）話し合うとのことなのですが、前提にある物価上昇の未達理由など私でも分かります。企業が従業員にカネを渡さないからです。そもそも正社員を減らして非正規にシフト＆固定化し、社会保険などのコストまで削減する徹底ぶり。
従業員というのはイコール国民です。消費者です。それがカネをもらえないのですからモノは売れません。サービスも売れません。物価は解説するまでもなく下がります。何をどういじくり回したって、労働分配率が今のままでは物価上昇など絵に描いた餅です。日銀は何をいったい話し合おうというのでしょうか？

従業員がカネをもらえないシステムは、少子化も加速させています。結婚しない理由のトップは経済的理由で、その比率は調査する度に増えています。まさに諸悪の根源。しかし、逆に言ったら、これを正せば全て良い方向に回り出すのです。
日銀＝政府には是非この問題を解決するために強力なイニシアティブを取っていただきたく思います。