It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

「バイト=個人事業主」元祖、すき家の問題について

牛丼チェーン店すき家で、肉の日(29日)に合わせて(なんで合わせるかいまいち意味不明ですが)ストライキを起こそうという呼びかけが従業員間であったそうで、注目されました。
同店では「ワンオペ」と呼ばれる、一人の従業員が全ての業務をこなすという勤務形態が大々的に行われているようです。これが、すき家ばかりが強盗にやられる原因でもある可能性があるし、元々従業員の間で不評の勤務形態でした。それが牛すき鍋定食?でしたっけ?の発売により不満が爆発、今回のスト呼びかけにつながった模様です。すなわち、牛すき鍋定食は牛丼のように大鍋で煮ておくことができず、個別に調理します。それを一人の従業員が、レジ打ち、食器洗浄、注文取りなどをやりながら行うことは到底不可能な超人わざだからです。


さて私は、このすき家の問題、常々この日記に記しておりますバイトを個人事業主とする本部のやり方に原因があるように考えます。
私も07〜08年にかけ、勤務する職場から相次いで「準社員は実は個人事業主であることを確認する」とか「本日より個人事業主として勤務してください。雇用契約に変更はありません」などと、それこそ意味不明な通達を受けましたが、これのおそらく元祖はすき家を経営するゼンショーです。同社は07年、顧問弁護士がおおよそ次のような定義を下しました:「すき家で勤務するアルバイトと称する者らは個人事業主である。」
これにより何が起こるかと言いますと、もうゼンショー労務管理の義務を負わなくて済むのです。アルバイト募集のポスターを見て応募し採用された従業員たちは実は個人事業主なので、労使関係で言えば「使」の側。自分の事業は自己管理する立場にあるのです。何時に働くかも自由、自分以外の誰かを代わりに働かせることも自由です。
この労務管理義務からの解放が、すき家の劣悪な労働環境を生みはしなかったでしょうか。


バイトをバイトとしている同業他社では起こらないことが、すき家でのみ起きている。その原因には、どうもこのバイトを個人事業主とする定義があるように思われてなりません。