It's Only チラシの裏 ~but I like it

つれづれなるままに書いてます。一番読まれないタイプのブログです。

Can't you see this old boy has been lonely

ところで、「上げ潮」って言葉

この記事で、自民党内で消費税をどこまで引き上げるべきかの論争が盛んだというニュースがコミカルに取り上げられているのですが、その中に


「いっそ、20%にドーン」


て(笑)
大橋巨泉さんじゃないんだから。(^^;


「消費税、倍の10%から、さらにドーン」みたいな。(^^;
篠沢教授だけ50%くらい行っちゃうのね?(^^;


まぁでも、視察旅行とか天下り先の経営など諸々、国の運営にはおカネがかかるので、消費税20%じゃまだ足りない現実はありますけどね。


それはさておき、上の記事の本題は「上げ潮」という言葉についてなのですが、これは記事中でも偉い先生ご解説の通り、英語の格言から来てるのですよね。


“A rising tide lifts all boats”


"tide"は「潮」の意味で、"Time and tide waits for no man."(歳月人を待たず)のことわざにも使われています。("time"と"tide"とは語源的に一緒で、"tide"はだから元来「潮どき」というくらいの意味でした。なので"Time and tide"が「歳月」でいいんですね。)


でも、この(上げ潮の)格言、上の記事での訳はイマイチと申し上げねばなりません。


記事では「上げ潮がすべてのボートを持ち上げる」と訳されているのですが、"rising tide"には"A"が付いて単数形なところに注目すべきです。
一方、"boats"の方は複数形で、しかも"all boats"。
たった一つの上げ潮が、「全部の」船を持ち上げちゃう、ってところが凄いことわざなのです、上のは。


だから本来の「上げ潮派」的主張というのは、たった一つでも大景気を実現すれば、全部の船、すなわち国民が救われる、というものなはずなんですよね。
ところが、この間まで戦後最長の大景気が実現してたというのに、ちっとも全部の船が持ち上がらないばかりか、多くは沈んじゃったんですけれども。(^^;


てことで、どうせ不人気な当ダイヤリーですので、これ幸いとばかりに、本日より「ことば」カテゴリーを増設いたしました。(笑)
読む人のないサイトならではのfreedomですね!(笑)<<補足トリビア>>
ちなみに「上げ潮」の格言はJ・F・ケネディ元大統領の演説で使われた他、投資格言にもなっていて、「景気がいい時には、どの株買っても大丈夫だ〜」の意味です。さらにサン・マイクロシステムズの社訓にもなっています:
http://jp.sun.com/company/aboutsun/coinfo/25years/